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木下順二「夕鶴」

木下順二「夕鶴」②

木下順二「夕鶴」②「つう」への違和感、「観客」の立ち位置。 「つう」は「愛の世界」の住人である。「つう」は「愛」しか知らない。だから彼女の言動は生徒たちに「ヤンデレ」として映る。しかし、私が最初に感じたように、「つう」に対して同情できる気持...
読書感想文

読書感想文⑤ 上田岳弘「ニムロッド」

  「誰かの意図」に支配された世界 この小説はビットコインについての話だが、実際にビットコインについて書かれない。それもそのはずで、「ビットコイン」はそもそも「存在しない」から書くことができない。 一昔前の近代は「経済」を描写することが可能...
木下順二「夕鶴」

木下順二「夕鶴」①

木下順二「夕鶴」①「つう」はヤンデレ? 『夕鶴』は戯曲作品である。民話として有名な『鶴の恩返し』を、「人間の欲」に焦点をしぼって木下順二さんが戯曲化した作品だ。またこれは團伊玖磨さんの作曲でオペラ化もされ、日本オペラの代表作として今でも上演...
証言集

「苦難を生き抜いて」―『白いチョゴリの被爆者』より

「苦難を生き抜いて」―『白いチョゴリの被爆者』より「歴史をうけつぐ」 1945年、広島には多くの朝鮮人が居住していた。原子爆弾によって被害にあった18名の在日朝鮮人たちの言葉を集めた『白いチョゴリの被爆者』(1979年、広島県朝鮮人被爆者協...
読書感想文

読書感想文④ 深緑野分「ベルリンは晴れているか」

深緑野分「ベルリンは晴れているか」 2018年度「本屋大賞」3位を受賞した作品だ。普段あまり最近の小説を手に取らないが、この小説は大学時代の友達からオススメされて読んだ。第二次世界大戦後のドイツを舞台に、被害者側、加害者側の二つでは割り切れ...
「詩を書く」

「詩を書く」指導方法③

「詩を書く」指導方法③「詩を読む」今回は詩が完成した後に行っている活動を紹介する。 私は完成した生徒の作品は必ず生徒全員に読ませる。これは、「作品」というのは「書き手」だけでは成り立たず、必ず「読み手」を必要とするからだ。読まれて、感想をも...
「詩を書く」

「詩を書く」指導方法②

詩を書かせたあとの添削も教師の大事な仕事だと思っています。完成度を高めて、生徒たちが自分の作品に愛着と自信が持てるように。そして教師だけの作品にならないように。生徒と話し合いながら良い作品に仕上げていきましょう。
「詩を書く」

「詩を書く」指導方法①

「詩を書く」指導方法①「『詩』って何?」 二年生三学期に「詩を書く」という題があり、生徒たちに詩作をさせる授業がある。私はまずこの題名が好きだ。「詩を書こう!」でも「詩を書いてみよう!」でもなく、「詩を書く」と言い切っていることに好感が持て...
茨木のり子「自分の感受性くらい」

茨木のり子「自分の感受性くらい」③

「茨木のり子さんと朝鮮」 茨木のり子さんは1976年、50歳の時にハングル(朝鮮語、韓国語)を習い始めている。いわゆる韓流ブームにはまだ遠く、ハングルをすすんで習う人はほとんどいない時期だ。このことについては茨木のり子さん自身が書いた『ハン...
茨木のり子「自分の感受性くらい」

茨木のり子「自分の感受性くらい」②

茨木のり子「自分の感受性くらい」②『「自己責任」と「時代のせいにはするな」』 「自己責任」という言葉が出てきたのは小泉政権が発足した2000年ごろだった。調べてみると2004年には流行語大賞のトップテンに入っている。よく使われるのはジャーナ...
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