2018-08

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芥川龍之介「蜘蛛の糸」

芥川龍之介「蜘蛛の糸」①

犍陀多は「悪」なのか芥川龍之介の代表作である短編、「蜘蛛の糸」。まずはあらすじを簡単に述べておく。悪事を働き地獄に落ちた犍陀多(カンダタ)が「蜘蛛を助けた」という一つの善行のため、お釈迦様によって、地獄から抜け出るチャンスを与えられる。彼は...
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

宮沢賢治 「セロ弾きのゴーシュ」④

「自己の努力と他人の意見」今回で「セロ弾きのゴーシュ」に関する投稿は最後になる。(また思いついたら付け足すが。)最後はゴーシュの「これから」について書きたい。ゴーシュは一番下手だが、それは彼が練習をさぼっていたわけではない。練習場でも最後ま...
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」③

「冷静と情熱の間」「三毛猫」は最初に来て、生意気な発言を繰り返し、ゴーシュを怒らせる。怒ったゴーシュは「三毛猫」をこらしめようと、『印度の虎狩り』(架空の曲)を勢いよく演奏する。その激しさに驚いた「三毛猫」は慌てふためいてゴーシュに許しを乞...
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

宮沢賢治 「セロ弾きのゴーシュ」②

「野ねずみの役割」「セロ弾きのゴーシュ」は、下手だったゴーシュが動物たちの影響を受けて、最後には上手くなっていた、というのが基本のあらすじだ。ゴーシュが下手な理由は最初から三つで提示されている。それは冒頭で楽団の楽長が指摘するセリフで示され...
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

宮沢賢治 「セロ弾きのゴーシュ」①

「朗読を通してみるゴーシュの心理」日本語授業の「全文通読」の時間は楽でもあるがしんどくもある。前日の授業準備は楽だ。教材によっては読むだけで45分を埋めることができる。しかし、実際に読んでいる時間はなかなかの苦行だ。45分間、字を追って声を...
草野心平「いぼ」

草野心平「いぼ」

「今年もいぼがえるを迎えて」『いよう ぼくだよ 出てきたよ いぼがえるだよ ぼくだよ』中学一年生、日本語最初の授業で習うのは草野心平の詩『いぼ』である。この詩を教えるとき、私は一番明るいピンクのチョゴリ(朝鮮の民族衣装)を着る。もう私の年齢...
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はじめに

はじめまして。とある朝鮮学校で日本語教師をしています。(日本の学校でいう国語教師です。)学生のときから日本語の授業は好きで、たくさんの作品ととても楽しい出会いをしてきました。そして教師になって教える立場になると、大人になった自分や、生徒たち...
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