森鷗外「最後の一句」 森鴎外「最後の一句」② 物語は、父である太郎兵衛が斬罪が処されることが決まったところからはじまります。では、太郎兵衛の罪は「斬罪」が妥当な罰でしょうか。また、太郎兵衛はなぜ斬罪となる危険を知っていたのに罪を犯してしまったのでしょうか。読み進めると作者自身の生活への「不安」が見えてきます。 2023.02.03 森鷗外「最後の一句」
森鷗外「最後の一句」 森鴎外「最後の一句」① 「最後の一句」は慣れない古い言葉や内容の難しさのせいで、最初から拒否反応を抱く生徒が多くいます。内容に入る前の導入を、できるだけ楽しく、わかりやすくしてみました。現代の生徒たちに「いち」はどのように映るのか、見ていきましょう。 2022.12.02 森鷗外「最後の一句」
ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」 ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」④ 「ぼく」はしでかした罪を「エーミール」に謝罪しに行くことになります。しかし「ぼく」は本当に「エーミール」に罪悪感を持っているでしょうか?本当に心から謝罪をしているでしょうか?最後の自分のチョウを潰してしまう「ぼく」の行動はどんな意味があるのでしょうか?「ぼく」の心情について考えてみます。 2022.06.05 ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」
ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」 ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」③ 「ぼく」は「エーミール」のチョウを盗み、その手で潰してしまいます。けれども「ぼく」は「エーミール」のものだから盗んだのではありません。「エーミール」との関係に焦点があたりがちな作品ですが、「ぼく」にとって、チョウを潰すのはどのような意味があったのか、一度考えてみましょう。 2022.04.11 ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」
ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」 ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」② 幼い「ぼく」からの視点でしか語られない「エーミール」。「ぼく」の一方的な視点を取り除いて、「エーミール」という少年について考えてみます。彼の家庭環境、「ぼく」に対する感情。色々な角度から想像して読むと、彼のまた違う一面が見えてきました。 2022.02.19 ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」
ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」 ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」① 生徒たちが教科書で習う教材のなかで、一番強烈なインパクトを残す作品です。タイトル通り「少年の日の思い出」の描写が、まぶしく、痛々しい作品ですが、今回は話の導入部分に注目をあてました。語り手である「ぼく」は大人になって、どのように「少年の日の思い出」と向き合っているのでしょうか。光と闇の描写から考えていきます。 2021.10.04 ヘルマンヘッセ「少年の日の思い出」
魯迅「故郷」 魯迅「故郷」④ 「閏土」との再会によって「故郷」に失望した「わたし」。彼はどのように「故郷」と別れを告げたのか…。魯迅は『故郷』という作品に彼の決意を込めました。幻想ではなく「現実」に向けて、彼の「希望」は今も人々に受け継がれています。 2021.05.13 魯迅「故郷」
魯迅「故郷」 魯迅「故郷」③ ついに「わたし」は「美しい故郷」の思い出である「閏土」と再会します。しかし、彼との再会は「わたし」に「現実」の過酷さをつきつけることになりました。なぜ「閏土」は沈黙するのか、なぜ「わたし」も沈黙するのか。「現実」と向き合うというのはどういうことなのか、考えて読みたいと思います。 2021.04.06 魯迅「故郷」
魯迅「故郷」 魯迅「故郷」② 「美しい故郷」を「閏土」との思い出によって取り戻した「わたし」。「わたし」にとって「閏土」はどのような存在だったのか。また「美しい故郷」とは「わたし」にとって何だったのか。二人の少年時代を振り返りながら、読みを深めていこうと思います。 2021.04.04 魯迅「故郷」
魯迅「故郷」 魯迅「故郷」① 中国の小説家、魯迅の書いた「故郷」。この作品は「わたし」が「故郷」に初めて向き合う話です。冒頭部分で「わたし」は「故郷」をどう見ていたのか。「美しい故郷」とは一体何なのか。「わたし」が目覚めるまでの曖昧な感覚を読んでいきます。 2021.04.02 魯迅「故郷」